シート表皮の汚れについて
バイクをいつも気持ちよく乗り回すためには、常に汚れを落としてベストコンディションに保っておくことが大切です。
雨に降られたり、泥がはねたりした場合にはすぐに車輪などの足回りを洗うライダーは多いのですが、意外と見落としがちなのがシートです。
シートはいつも座っているからホコリがたまらないし、マメに掃除しなくてもだいじょうぶと思っているライダーは多いようです。
色もほとんどのバイクでは黒なので、汚れが目立ちませんが、シートにはかなりの汚れがたまっていることが多いものです。
シートは普段あまり掃除しないというライダーは、一度じっくりとシートを観察してみてください。
シートにツヤがなくなっていたり、グレーっぽくなっていたら、かなり汚れている証拠です。
シートというのは、ライダーが全体重をかけて体を前後に動かす場所ですので、汚れが中まで染み込んでいることが多いものです。
表面を軽く拭いたり、バイクシャンプーで表面をなでた程度ではこの汚れを落とすことはできません。
汚れをキレイに落とすには
シートの汚れをキレイに落とすためには、専用のクリーナーを使うようにしたいものです。
専用のシートクリーナーは皮脂などの頑固な汚れにも効きますし、シートを傷めることもありません。
ただし、洗浄力が強すぎるクリーナーを選んでしまうとシートの柔軟性が失われてしまうことがありますので、注意しなければなりません。
まちがったクリーナーを使用していると、シートがかちかちに硬くなってしまうこともあります。
シート表面の柔軟性が失われてしまうと、シワの部分にヒビが入ってしまうこともあります。
シートの潤いをそこなわず、しかも必要以上にツルツルした仕上がりのクリーナーは避けるようにしましょう。
また、ツヤだしにシリコンスプレーを使用すると、走行中にお尻が滑ってしまい危険です。
おすすめのシートクリーナー
市販されているバイク用シートクリーナーの中でも、特におすすめなのがYAMAHAから発売されている「ヤマルーブ180 シートクリーナー」です。
布製、合成レザーのシートの洗浄とツヤだしに使うことができ、スプレーで簡単にシートのケアを行えます。
お値段も180mlで1,300円(税抜き価格)ですので、一本常備しておくといいでしょう。
通常はウエスにクリーナーをスプレーし、シートをウエスで拭くだけで十分です。
汚れがひどい場合には直接シートにスプレーし、3〜5分経ってから拭き取ります。
他のメーカーの製品では、LAVENのシートクリーナーも人気です。
こちらは泡タイプのスプレーシートクリーナーで、メッシュシートにもおすすめです。
泡状なので、つけ置きしても垂れない点が使いやすく、大変便利です。